妻の幸せのため

久しぶりに近所のツタヤに行ったら、前まで置いてたVHSが全部なくなってた。ショック。VHSで観ようと思ってた映画が何本かあったからこそVHSデッキ(中古)を買ったのに!

このまま行くとブレイン・デッドが最初で最後のVHSデッキの仕事になりそうでいたたまれない。B級スプラッタムービーというゲテモノが最初で最後だなんて。
中古のVHSデッキを再婚した妻とすれば、新しい夫の性癖は突き抜けてアブノーマルであり、二人の初夜にて夫の性癖がエンジン全開、妻は「ああ!ご無体な」と羞恥心から流した涙で枕を濡らすも、そのすぐ翌日、夫が病気かなんかになってしまったためにアブノーマルなプレイが出来なくなり、まだ老いとは程遠い妻と夫の二人の間では暗黙のうちに体を重ねなくなった、と例えられよう。

そう考えると、自分の妄想ながら妻の幸せのためにはVHSがなくなって良かったのかもしれない。少なくともVHSでハリウッド映画を観ようとは思わんし。

いや、前の夫(オーナー)の元でもっとゲテモノな扱いを受けてる可能性も捨てきれない。そういった場合はブレイン・デッドくらいじゃ腹の足しにもならぬであろう。こっちだともっと自分の趣味に走って(映画に関しては言うほどマニアックでもない自分だけれど)妻を満足させてやらねばならぬ。

あー、でもそんなマイナーな映画のVHSを貸し出している店とか近所にあるのかしら。

VHSデッキを買う以前のごとく、身近にあるDVDでも十分な映画ライフを送れるよなー、と思っていると、「まだだ、まだ終わらんよ!」と心の中のシャアが叫ぶ。あ、クワトロか。どっちでもいい。

心の中のシャアにコロニーを落とされたくないので、観たい映画があるけどVHSしか置いていないというけっこう特殊な、でもよくあるケースを提供してくれるレンタルビデオショップを捜さなければならない。

レンタルビデオショップの前を通ったときに「このプレッシャーは!」とか言って観たい映画(VHS)を感じ取れるのがニュータイプ。2009年になったし、そろそろこういう人間が出てきてもおかしくはない。