モテないファンタジー

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

森見登美彦の『太陽の塔』を読んだ。
うーむ、おもしろい。
ほのかに香る恋愛エッセンスもモテない男たちの濃い男汁で塗りつぶされる、まさにモテない男そのものを描いたファンタジー
モテない男の妄想はどうしようもなく、クリスマスに怯えるモテない男の行動はしょうもない。だがしかし、何故か愛らしい。読者である俺が全く違和感なく感情移入しているということでこの感覚に間違いはない。