茨の同盟

レコード屋に行ってぼちぼち物色。
Dinosaur Jr.の『Where You Been』やElliott Smithの2nd、Loveの『Out Here』(Loveの5th)などを買う。
Elliott Smithは525円、財布にやさしくてとてもいい感じ。

レコード屋で買い物を済ませたあと、ほくほくしながらちょっと時間を潰そうかしらとクエスト(本屋)に行く。
売り場の端っこでCDのワゴンセールがやっていたのであんま期待せずにみてみる。
すると出るわ出るわ掘り出し物。
Loveの『Forever Changes』を500円、キングブラザーズの『13』、ギターウルフの『ジェットジェネレーション』、The Allman Brothers Bandのベストを100円で購入。しかも全部新品。
こんな破格でいいのかと心配になる。おみくじ末吉やったのに。
他にもMo'some TonebenderのアルバムとかNumber Girlのライヴ盤(シブヤ〜)、ムーンライダースのアルバムも500円で売ってた。投げ売り状態。

さらにほくほくしながらドキュメンタリー映画『茨の同盟』を観に行く。
昔、ワイドショーをちょっと騒がせた(らしい)ゴージャス松野ドキュメンタリー映画
(らしい)というのは当時は自分が中学生くらいで、ワイドショーを観る機会もそうそうなく、そういうことがあったと最近になって知ったから。

映画自体は開始早々、松野が汚く泣くシーンがあって汚く鼻水をだらだら。
「これは観なくてもよかった映画なんじゃないかしらん」と一抹の不安を覚えるも、映画が進むにつれて不思議とスクリーンに惹きつけられていく。
松野とそのパートナー・田代純子を中心として、彼らの地元福島でのプロレスイベント『ゴージャスナイト』を直前に控えた数日間の奔走を追っているが、映し出されるのはマスコミのバッシング報道で社会的に『殺された』ゴージャス松野と、松野を支える田代、そして決して暖かくはないがちゃんと松野を受け入れる地元の人間たちである。
ラストシーンは不覚にも感動してしまった。
そして、この映画が終わったあと『茨の同盟』というタイトルの持つ意味が鮮明にあらわれてきた。
この映画の内容を的確に表したとてもいいタイトルだと思う。
(タイトルの元ネタはThe Smithsの本だそうな)

上演終了後、監督によるトークショーもあったのだけれど、こっちも色々と舞台裏が聞けておもしろかった。

この映画は、良くも悪くも観客をスクリーンに惹きつけるとてもエネルギッシュな作品だと思う。
観て損はない、はず。

監督と映画評論家のトークショーの様子(この日記で挙げられているトークショーとは別)
http://eigageijutsu.com/article/107584089.html