結婚式における招待シミュレーション

たまに、自分の結婚式の披露宴に誰を招待するかというシミュレーションを脳内でする。
結婚する予定ないし、する相手も当然いない。
けれど、やらずにはいられない己のSAGA!
己の性には甘くヌルく対応して、のびのびと育成させていく方針です。

さて、身の回りの人を対象としてシミュレートしてみると、

  1. 招待して是非来てもらいたい人
  2. 招待しようなんてさらさら起こらん人
  3. 招待するか迷う人

の3つにわけられる。

まずは1。
これは言うまでもなく心を許した友人であったりで、仲良しランクAとかSに相当する。
目安として、仲良しランクA以上は自分の性癖を赤裸々に語ることができるくらいのフランクな仲。
ある意味、己の抑制されていない本能的な部分を既におっぴろげてるわけで、披露宴での背中がムズムズするようなラブパワー全開のイベントの数々は朝飯前。
むしろ俺と新婦のこれからの生き様をしかと見届けよとキャンドルサービスのときとか無駄に攻撃的にすらなれるはず。

次に2。
これも言わずもかな。招待する必然性のない人。
強行的に招待してしまうと、「なんで招待してしまったのだ」と披露宴中ずっとうな垂れる自分と、「なぜ自分が招待されたのか?罠?」と招待状が一瞬で怪文書に成り果て、日常生活で精神をすり減らす招待された人、という2人分の不幸を生み出すことになってしまう。
招待された人が罠と分かっていてなお、ご祝儀を持って会場に姿をあらわれた日にゃ、動揺してケーキ入刀の際に間違えて新婦を真っ二つにする可能性も否めない。
場合によっては招待客全員を相手に披露宴無双を演出することになるやもしれない。
ああ、恐ろしや。

まぁ1と2はいい。問題は3なのである。
人間関係グレーゾーン、積極的に招待する気はないけど招待しないのもそれはそれで何か悪い気がする、そんな間柄。

招待しなければ、その事実に「俺たち、仲は悪くなかったけど特別仲良くもなかったよね?」というメッセージを必然的に含むこととなり、今まで薄々感じていたけれどお互い口には出さなかった暗黙の了解をあえて表面化に浮かび上がらせることによりそれまでの平衡が音をたてて崩れていくのは必至。
彦麻呂がその場にいれば「まさしく人間関係のバルスや〜!」とか言うに決まっている。
五月蝿い。黙れ。食パンに目玉焼きを乗せたやつでも食ってろ。

招待したとすると、グレーの人以外に上位クラスの仲良しランカーが参加していることは必然、グレーの人に対して相対的な親密度の違いをまじまじと見せつける結果となり、この対応の違いは何だと意図せずともグレーの人を傷つける恐れがある。
不快な思いをさせてなおご祝儀と称して金を取るなんて、お天道様に顔向けできるわけがない。

そう、3の場合はこれらのことが決して起こらないとは言い切れず、今までの友人関係にトドメをさす、なんてことになりかねない。

披露宴に誰を呼ぶかというシミュレーションは、1、2、3のどれに誰が当てはまるかを考えることによってその時点での人間関係の親密度を把握するツールになり得ると無理矢理言い切る。
2はしょうがないとして、3に該当する人はいざというときに気まずいので、早い目に手を打って親密度を上げておくべきであるなぁとしみじみ思うのだ。
プライベートで飲みに誘ったりして、フラグを立てる努力を惜しむべからずと言うべきか。