傷ついた梅田

実家に帰ったついでに劇場版エウレカセブンでも観ようかしらと夕方からいそいそと梅田に出てみれば、まさかの人だかりでチケット売り切れ。
22時からの最終回も立ち見しかないとかで、劇場滞在時間はたったの1分、余裕のUターン。
「え、なんなの?エウレカセブンてかわいい女の子とロボットが出てくるオタク向けアニメだと思ってたのだけれど違うの?なんでこんなに人気があるの?」
とか考える。
まぁよく考えてみれば関西でエウレカ観れるのは大阪のテアトル梅田だけなわけで、きっと関西中のアニメ好きが集まったんやろうなぁと容易に予想できたり。迂闊。

モヤモヤ傷心のうちに歩きながら、「まぁ良い。せっかくなのでレコード屋でも覗いていこう。」といそいそと梅田のキングコングに行ってみたらまさかの閉店。店の跡形なし。
さらに傷心。膝から崩れ落ちて通行人にカウントをとられる、みたいな脳内イメージ。
音楽に目覚めて以来、色々なCDに出会えた場所ゆえなくなってたのは非常に惜しい。
もう梅田で知ってるレコード屋とかないし、梅田レコード屋巡りができなくなったのは残念である。

このまま手ぶらでは帰れないと強迫観念に突き動かされ、ブックファーストのコミックランドへ足を運ぶ。
ふらふらと店内へ入り、ふらふらと新刊コーナー眺めてたら『ファミ通町内会』の2巻が出てて驚愕。
思わず背筋がピンと伸びた。
まさか2巻が出るとは…。
なんかこれ発見しただけで、エウレカとかキングコングとかまぁいいやと思えてしまった。本の内容はともかく。
他にも新刊を手に取ったり、全然知らん漫画をポップを参考にしながら手を出してみたりそれなりに楽しむ。
最近はamazonでの購入がほとんどなので、こういう漫画の出会いかたはけっこう新鮮で面白い。
内容が面白ければなお良し、て感じで。

家に帰って『ファミ通町内会』2巻を読んでみると、ところどころ面白いし十分笑えるのだけれど、どこか楽しめていない自分をも同時に発見してしまった。
ファミ通町内会』のハガキ職人たちにアツさと敬意を感じていた10代の自分はもういなくなったらしい。

ファミ通町内会 二丁目 (ファミ通ブックス)

ファミ通町内会 二丁目 (ファミ通ブックス)